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養豚から販売まで

普段何気なく食べている豚肉も元は生きていた豚です。私たちが生きていく上で「食」は欠かせません。
豚以外にも牛や鶏、その他の動植物の命をいただいて生かされています。私たちは他の命をいただかなければ生命を維持できないのです。
このページにある写真をご覧いただいて「かわいそう」とは思わず、「感謝」の気持ちでご覧いただければ幸いです。

養豚現場から販売まで1 養豚現場から販売まで1

坂本ファームでは自社で雄豚から精液を採取し人工授精にて種付けを行っています。
正常に種がついてから約114日ほどで出産となります。写真は産後間もない子豚の写真です。
産まれてからすぐに母豚の乳頭を傷つけないためにすべての子豚の牙を切ります。
またしっぽ、雄は去勢をします。
疫病感染を防ぐため、去勢は睾丸があると獣臭が強い肉になってしまうからです。
生まれたては数百グラムほどしかありませんが出荷時期になると115~120kg程まで成長します。
1頭の母豚が1年に2回ほど出産します。

養豚現場から販売まで2 養豚現場から販売まで2

豚はその成長とともに小屋を移動し出荷まで飼育します。
産まれてから約24日で母豚から離し離乳します。離乳豚舎への移動です。
その後、約3週間で子豚舎へ移動。この頃には約25kg程に成長。

養豚現場から販売まで3 養豚現場から販売まで3

子豚舎で約3週間飼育した後、最後のステージ、肥育豚舎へ移します。
肥育豚舎で体重115kg程まで飼育、産まれてから出荷するまで当店では平均約170日間かけています。
美味しい豚肉を作るにはゆっくり長く飼育するのもひとつの条件です。ですが長く飼えば飼料コストや人件費、その他の経費が飼育日数分かかります。回転のいい生産をするためには子を多く産ませ早く出荷することが生産現場では必要とされます。

養豚現場から販売まで4 養豚現場から販売まで4

ですが、それでは美味しい豚肉はできません。生産と美しさは反比例するのです。
そこで坂本ファームでは生産性も損なわず美味しい豚肉をつくれないかと考え、品種にあった飼料開発、環境、一番脂がのり赤身に味が出て美味しい出荷日齢を探り今の形態となりました。

養豚現場から販売まで5 養豚現場から販売まで5

農場から出荷後、屠殺場で屠殺し写真のような状態になります。ここからロースやバラなどに分けられスーパーや小売店、レストランへと納品され消費者の皆様の食卓に並びます。
肉になると生きていた状態のことはなかなか見えてきませんがこのように見てみるとまた違って見えると思います。
当店では各部位ごとにカットしてもらい自社の豚を1頭単位で戻し、加工品を製造しています。

ロース・・・ロースハム
バラ・・・ベーコン/ソーセージ
肩ロース・・・ショルダーハム
ひれ・・・ひれハム
うで/もも・・・ソーセージ
など部位ごとに商品も変わってきます。

養豚現場から販売まで6 養豚現場から販売まで6

腸詰め行程、ソーセージ生地を羊腸や豚腸に充填します。
このとき空気が入らないよう気を付けながら充填していきます。

養豚現場から販売まで7 養豚現場から販売まで7

充填の後、スモーク、加熱工程に移ります。まんべんなく綺麗にスモークをかけることがウデの見せ所。
その後、加熱殺菌して商品となります。
このような行程を経て生産から加工、販売までを行っております。

このページをご覧いただいた方が、少しでも養豚のことを知り「食」に関しての理解が深まることを願っています。

豚肉の豆知識 ~ビタミンB1~

  • 豚肉の栄養的な特徴はビタミンB1が多いことです。他の肉類と比較すると、豚肉は牛肉の約10倍ビタミンB1が多く含まれています。
  • ビタミンB1欠乏による有名な病気は「脚気」で昭和初期まで日本で、結核などとともに恐れられた国民病でした。

    ビタミンB1が不足すると、細胞内のエネルギー代謝が低下し、疲労を感じます。体内のエネルギーが不足すると、不安になったり、集中力の低下を招くこともあります。
  • ビタミンB1は人の体内で作ることも貯めることもできないため、毎日の食事から摂取しなければなりません。
  • 豚肉をもっと食べることで、ビタミンB1を摂取することは、エネルギー代謝をスムーズに行えるため、心身ともに健康な状態を保てるのです。